こんにちは。この記事を書いているのはちょうど東京が梅雨入りした6月下旬ごろなのですが、一次の採択結果が公表されました。採択結果についてまとめたスライドが公表されましたので、今回はこちらを見ながら思ったところを書いていこうと思います。
リンク「第一回公募の結果について」
目次
採択率
補助金額
まとめ
採択率
まず気になる採択率ですが、以下の通りとなりました。(以下は中小企業等の結果です。)
通常枠:応募件数16,897件 申請件数14,783件 採択件数5,092件 採択率34.4%
特別枠:応募件数5,167件 申請件数4,315件 採択件数2,859件 採択率66.3%
※応募件数→システムで受け付けた件数、申請件数→書類不備等がなく、申請要件を満たした件数
上記の通り、通常枠は3割くらいの採択率である一方、特別枠(コロナ型)は7割近い採択率となっています。
特別枠は通常枠の申請要件に追加で、コロナで売上高がかなり減った(3割減)といった要件が入っていますので、補助対象として優先度が高いと考えられます。ですので、特別枠のほうが通常枠と比べて採択率が高いのは納得感があるかなと思います。また特別枠は、特別枠で採択されなかった場合に通常枠で再度審査されますので、特別枠で当初申請されていた方の実際の採択率はもう少し高いのかもしれません。
またもう一つ注目すべき点は、応募件数と申請件数の差です。応募件数が合計22,064件、申請件数が19,098件となっていて、差は2,966件となっています。ですので、応募件数の約13%はそもそも申請要件を満たせていないということになります。「申請件数」は「書類不備等がなく、申請要件を満たした件数」と記載されていますので、書類不備が解消しなかった、もしくは申請要件をそもそも満たしていない申請が一定数あったということですね。仮に軽微な不備については期限内に修正されていたとすると期限内に修正が間に合わなかった、等という申請もあったのかもしれません。
また申請要件を満たしていないという点については、特にこの補助金は事業計画について多くの要件が規定されていますので、この要件に合致する計画をちゃんと策定できているか、という点もポイントだったのかもしれませんね。
補助金額
グラフは500万円単位で作成されており、5,500万円~ 6,000万円のレンジが一番大きく、500万円以下の申請が次に多くなっています。中小企業の通常枠の上限が6,000万円なので、補助金額の上限近くで申請されている方が多かったということかもしれません。
また前述の図表の通り、申請の大半が中小企業ですので補助率が2/3とした場合に、逆算で経費は9,000万円程度となり、一億円近い事業投資を実施する企業が多いということになりそうですね。
まとめ
第一回の結果としては、特別枠(コロナ型)での採択率は6割超と、通常枠の3割と比較し倍程度の採択率だった。
補助金額としては、中小企業の通常枠の上限である6,000万円で申請される方が多く、次に500万円未満の申請が多かった。中小企業で一億円近い事業投資をする人が多いと考えられる。
第二回についてもすでに申し込みが始まっていますが、次回以降採択率などがどうなっていくのか注目ですね。
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